ミドリムシが餌に?お肉が美味しくなるってホント?

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将来の飢餓を救う「未来の食材」になりうるといわれているミドリムシ。
でも正直いって、「少し大げさじゃないかな」って思いませんか?

「私はお肉やお魚を食べたい」って思う方もいらっしゃるでしょう。

確かに、毎日ミドリムシとお米だけを食べる生活は、ちょっと現実的じゃありません。やっぱりお肉、魚、野菜をしっかり食べてこそ、楽しい食卓ですよね。

しかし、大量培養ができるようになったミドリムシを食べるのは、人間だけとは限りません。家畜や養殖魚の餌としてもミドリムシは適していると期待されています。そして、それがうまく実用化されれば、私たちの食卓にも大きなメリットが生まれるのです。

1.ミドリムシが動物の餌になるってホント?

ミドリムシが動物の餌になるってホント?

どんなに身体に良い「未来の食材」であっても、毎日ミドリムシだけを食べる生活ってやっぱり少し味気ないですよね。

でも、家畜や魚たちがミドリムシを食べて育ち、私たちはそのお肉や卵、魚を食べる・・・ミドリムシはそんな活用方法もあるんですよ。

ミドリムシは餌や肥料になる!

ミドリムシを人が食べるようになったのは最近のことですが、元々自然界ではミドリムシは「おいしいもの」として知られていた・・・かもしれません。

ミドリムシの屋外大量培養にユーグレナ社が成功した時の話を思い出してみましょう。それまで、屋外での大量培養が難しく、NASAでさえ失敗したのは、空気中のバクテリアや細菌、微生物などにミドリムシが食べられてしまうのが大きな原因でした。

ミドリムシは、0.05mgというとても小さな体で、食物連鎖の一番下にいるので、私たちが直接口にすることはありませんでしたが、元々は栄養豊富な食べ物として自然に存在しているんです。

59種類の豊富な栄養素は、人間の健康にとっても良いのと一緒で動物にとっても豊富な栄養になります。こうした働きを利用して、ミドリムシを使った餌(飼料)として活用できる可能性があります。
すでに、比内地鶏やヒツジ、養殖のブリなどにミドリムシを混ぜた餌を与えて育てる研究がされています。これらの実験では鶏や羊が早く大きく成長し、味も美味しくなったとされています。

他に、植物を育てるための肥料としてミドリムシを活用する方法についても実験が行われています。

人の健康にとって良いものだから動物にとっても良いもの、というのはなんとなくわかりますが、味までおいしくなるなんて不思議ですよね。

乾燥ミドリムシは栄養素を凝縮、生きているミドリムシは観賞魚用として商品化!

ミドリムシを使った餌には、生餌と乾燥粉末の二種類があります。一言でいえば、ミドリムシが生きているかいないかの違いです。
生餌は観賞魚の餌として市販されています。

しかし、栄養価が高く、家畜の飼料や養殖魚の餌として期待されているのは乾燥粉末のミドリムシです。乾燥して凝縮することで、栄養素の密度が増し、家畜や養殖魚を大きく、おいしくする力を備えるのです。

すでに商品化されているドッグフード・キャットフード!

すでに商品化されているドッグフード・キャットフード!

愛犬家や愛猫家の方々にも嬉しい、ワンちゃんやネコちゃん向けに、ミドリムシを使ったフードがすでに発売されています。

ペットを飼う方にとってはワンちゃんやネコちゃんは家族のような存在ですから、いち早く商品化されたのかもしれませんね。

「”ユーグレナのドッグフード”で愛犬の健康もサポート!」

2.ミドリムシ飼料のメリットと大きな可能性とは?

ミドリムシ飼料のメリットと大きな可能性とは?

ミドリムシを飼料として活用できるというのは、それだけでもスゴいことですが、メリットがたくさん考えられます。

ミドリムシ飼料のメリットがわかったら、なぜミドリムシ飼料が私たちのおいしい食事につながるのか、そして地球の健康につながるのかがイメージしてもらえると思います。

ミドリムシ飼料の3つのメリット

「ミドリムシが将来の飢餓を救う」と聞くと、直接ミドリムシを食べるところしかイメージがわきませんでしたが、決してそういうわけではないんですね。
ミドリムシを餌として活用できると、少なくとも3つのメリットが考えられます。

  1. 牛や豚などの家畜がこれまで食べていた穀物(小麦・大麦など)の一部をミドリムシに代替することで、余った穀物を人間の食用に流用できる(現在は、生産される穀物の約半分が家畜用として使用されています)
  2. 豊富な栄養を摂取して育った家畜は、早く大きく成長し、おいしくなる可能性がある
  3. 天候などの影響を受けずに、安定して家畜に餌を与えられる

想像してみると、お米や、お肉・魚が安くておいしく、そしてたくさん食べられそうなイメージがわいてきませんか?

餌が安定すれば、お肉の値段が突然高くなって家計が困ることも少なくなりそうですし、安くておいしいお肉がいつも購入できるようになれば、安いお肉を求めてスーパーをハシゴする手間も必要なくなるかもしれません。おいしいお肉や魚をたくさん食べたい人にこそ重要性がわかる、という意味がわかっていただけましたか?

「一粒で三度おいしい」ミドリムシ!燃料と飼料で余すところなく有効活用できる

「一粒で三度おいしい」ミドリムシ!燃料と飼料で余すところなく有効活用できる

食材として、お肉や魚を使うときに、一ヶ所も捨てずに有効活用できたら節約上手になった気がしませんか?ミドリムシの場合でも、その小さな体のエネルギーをフル活用するための取り組みが、今行われようとしています。

その具体例を、広島県の自動車メーカーとユーグレナ社が中心になって行っている、次世代液体燃料(自動車のガソリンの代替燃料としてミドリムシの脂を使用するもの)にて見ることができます。

2020年の実用化を目指しているこの計画は、てんぷら油とミドリムシから燃料を作り、ミドリムシの残りカスを家畜の飼料や養殖魚のエサとして活用するというものです。残りカスといっても、ミドリムシから脂の成分が搾り取られた状態なので、ビタミンやアミノ酸、ミネラルなどが豊富に含まれた貴重な栄養源となりうるものです。

実用化された場合、「一粒で二度おいしいミドリムシ!」となりますね。そのミドリムシを食べた動物や魚を私たちがおいしく食べられるので「一粒で三度おいしい」といってもいいかもしれませんね。ゴミを二酸化炭素も出さないミドリムシエネルギーは、地球を健康にしてくれる、というわけです。

3.まとめ

「未来の食材」と呼ばれるミドリムシ。家畜や養殖魚の資料としての実用化が成功した場合、その可能性はさらに大きくなります。
ミドリムシには、人間にとっての「未来」だけではなく、家畜やペットなどの動物や、地球の未来にとっても大きな期待を持てるパワーを秘めていることがわかっていただけたのではないでしょうか?

ミドリムシの餌といえば、すでに観賞魚用の生きたままのミドリムシが販売されていますが、未来を大きく変える可能性があるのは粉末に凝縮したミドリムシです。無意識にミドリムシを食べて育った動物や魚を食べている、そんな時代が近々やってくるかもしれませんね。

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